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2022.09.08

2022年10月29日(土)、GJS-ERI拠点形成プロジェクトシンポジウム「この50年の歩みを共に考える」が開催されます。

大阪大学グローバル日本学教育研究拠点・拠点形成プロジェクト「21世紀課題群と東アジアの新環境(プロジェクト代表:三好恵真子、大阪大学大学院人間科学研究科教授)」のシンポジウム「この50年の歩みを共に考える―それぞれの出来事をいま振り返る意味」が下記の通り開催されます。

日時:2022年10月29日(土)13:00~16:30
場所:オンライン開催(Zoomミーティング)
使用言語:日本語
参加費:無料
参加方法:参加をご希望の方は,以下のURLまたはチラシのQRコードよりお申し込みください。
https://forms.gle/ro4pe9ASwhXzMsg16
参加申込締切:参加お申し込みは終了しました。

【シンポジウムの趣旨】
今から遡ること50年前の1972年は、沖縄が本⼟に復帰すると共に、⽇中の国交が回復した戦後の節⽬となる年であった。戦災復興から⾼度成⻑を遂げた戦後⽇本は、その数年前に開催された⼤阪万博が象徴したように、対内的には安保闘争や公害問題等を抱えつつも、世界第2位の経済⼤国としての「繁栄」を謳歌していた。しかしその⼀⽅で、冷戦体制下でベトナム戦争は泥沼化し、また地球規模での環境問題への関⼼の⾼まりは国連⼈間環境宣⾔の採択へと結実する。これら⼀連の出来事が内包していた根本的な諸課題は、半世紀後の2022年の現実とそのまま地続きであることをいま改めて思い起こしたい。
そこで本シンポジウムでは、これまで⼗数年以上にわたり東アジアでの学術交流に取り組み続けてきた⼤阪⼤学中国⽂化フォーラムの活動の蓄積を活かし、異なる専⾨領域の若⼿研究者たちが協働してこの50年の歩みを共に振り返ることで、コロナ禍やウクライナ侵攻後の混乱が続く中で、いま私たち⼀⼈ひとりが考えてゆくべき事柄を共に分かち合い、未来を展望していきたい。

【プログラム】
13:00~13:05  開会挨拶 三好 恵真子(大阪大学人間科学研究科)

13:05~14:35 第一部<基調報告>歴史的出来事から現在への射程
司会:三好 恵真子(大阪大学人間科学研究科)
13:05~13:35 吉成 哲平(大阪大学人間科学研究科DC)
沖縄復帰50年と戦後日本社会「写真家 東松照明が伝えようとした復帰前の沖縄の現実―平和憲法を持つ「祖国」の退廃への葛藤と責任」
13:35~14:05 鄒 燦(南開大学日本研究院)
日中国交正常化50年と戦争認識「国交正常化以降の日中戦争研究の動向と戦争認識の変化」
14:05~14:35 岡野 翔太(大阪大学レーザー科学研究所)
日台断交50年と在日華僑「在日華僑の1970年代――断交/国交正常化後の華僑組織と「二つの中国」問題」

14:35~14:45 休憩

14:45~15:30 第二部<話題提供>社会転換期に暮らす生の営為
司会:林 礼釗(大阪大学人間科学研究科)
14:45~15:00 衛 娣(愛知大学国際中国学研究センター)
躍進する中国経済とビジネスモデルの転換「中国家電産業の発展と日系企業」
15:00~15:15 許 俊卿(大阪大学人間科学研究科DC)
グローバル化する中国の大気汚染に向き合う人びとの眼差し「大気汚染を巡るメディア報道の変遷と市民のリスク認知」
15:15~15:30 張 曼青(大阪大学人間科学研究科DC)
社会の荒波を生き抜く中国農民の直向きな姿「激動する時代を生きる農民一人ひとりの葛藤と主体的選択」

15:30~15:10 休憩

15:40~16:25  第三部<全体討論>それぞれの出来事をいま振り返る意味
ファシリテーター: 林 礼釗(大阪大学人間科学研究科)
パネリスト : 第一 部、第二 部の報告者6 名
ディスカッサント: 許 衛東(大阪大学経済学研究科)・小林 清治( 大阪大学人間科学研究科)・周 雨 霏(帝京大学外国語学部国際日本学科)

16:25~16:30  閉会挨拶 田中 仁(公益財団法人東洋文庫研究部・大阪大学名誉教授)

[主催]
大阪大学グローバル日本学教育研究拠点・拠点形成プロジェクト「21世紀課題群と東アジアの新環境:実践志向型地域研究の拠点構築」
[共催]
大阪大学中国文化フォーラム
大阪大学人間科学部・人間科学研究科創立50周年記念事業委員会

>>GJS-ERI拠点形成プロジェクトシンポジウム「この50年の歩みを共に考える」チラシ