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2023.07.19

2023年7月29日(土)、国際シンポジウム「在日コリアン文学をグローバルな文脈で読みなおす」を開催します。

国際シンポジウム「在日コリアン文学をグローバルな文脈で読みなおす」を下記の通り開催します。ハイブリッド型の国際会議として開催いたしますので、対面・オンラインのいずれかの方法で、国内外から多くの方々にご参集いただけましたら幸いです。

日  時:2023年7月29日(土) 9:30~16:30

開催方法:ハイブリッド開催

会  場:大阪大学箕面キャンパス外国学研究講義棟1階外大記念ホール

使用言語:第1部 日英両語(日英同時通訳あり)

                      第2部 日英両語

参加費 :無料

参加方法:参加をご希望の方は、コチラまたはチラシQRコードよりお申し込みください。*要事前申込

参加申込締切:参加お申し込みは終了しました。

 

【シンポジウムの趣旨】
大阪大学グローバル日本学教育研究拠点では、日本研究の学際的・国際的・社学連携的展開を促し本拠点をハブとした研究ネットワークを構築することを目指して、さまざまな取り組みを「拠点形成プロジェクト」と位置づけ支援してきました。「在日コリアン文学の国際研究ネットワーク構築」(プロジェクト実施期間2021~23年度)もその1つであり、今年度の国際シンポジウムはその成果を踏まえて開催されます。
在日コリアンの文学は、日本においても韓国においても国民文学の周縁に位置づけられがちであったといえますが、国民文学の仮構性が自覚され、境界を越える書き手の移動や言語や文化の複数性がむしろ文学的営みの常態であることが認識されるなかで、国際的にも新たな関心を集めています。本シンポジウムでは、韓国と米国から先進的取り組みを行っている研究者を迎え、在日コリアン文学という手がかりからどのような新たな知的展望を開くことができるのか、議論を深めたいと思います。多くの方々のご参加を期待しています。
なお、本拠点では、在日コリアン文学を代表する詩人のお一人である金時鐘氏から、自筆原稿等の資料をご寄贈いただくことになりました。当日は、この資料の概略についても紹介いたします。

【プログラム】
9:30-9:45
開会の挨拶
田中敏宏拠点長(大阪大学理事・副学長)
趣旨説明
宇野田尚哉副拠点長(大阪大学大学院人文学研究科教授)

9:45-12:30
第1部 キーノート・スピーチ
金煥基(東国大学教授)
「越境/混種のコリアン・ディアスポラ文学」

Nayoung Aimee KWON(デューク大学准教授)
Transpacific Archives of Absence: Navigating Silenced Histories Across Japanese and American Empires

司 会:
宇野田尚哉副拠点長(大阪大学大学院人文学研究科教授)
ニコラス・ランブレクト(大阪大学大学院人文学研究科助教)

12:30-13:30 休憩

13:30-16:20
第2部 パネルセッション
趣旨説明
宇野田尚哉副拠点長(大阪大学大学院人文学研究科教授)
ニコラス・ランブレクト(大阪大学大学院人文学研究科助教)

パネリスト:
■シンディ・テキスター(ユタ大学助教授)
Muslim Migrants to Japan in Local and Global Perspective: From Kim Saryang’s “Mushi”(1941) to Shirin Nezammafi’s “Salam”(2007)
「グローバル/ローカルな視点から見た在日本イスラム教徒:金史良『蟲』からシリン・ネザマフィ『サラム』へ」
■細見和之(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
「金時鐘さんの詩をどう読み解くか――作品「化石の夏」にそくして――」
■逆井聡人(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
「もう一層加える:ミンジン・リー『パチンコ』と「コリアン」という呼称について」

ディスカッサント:
■趙寛子(ソウル大学日本研究所副教授)

16:20-16:30 
閉会の挨拶
加藤均副拠点長(大阪大学日本語日本文化教育センター長教授)

[主催]
大阪大学グローバル日本学教育研究拠点
[共催]
「国際日本研究」コンソーシアム

国際シンポジウムチラシ