拠点形成プロジェクト

2022年度 研究拠点構築型

東アジア世界における「モノ的情報」研究拠点の形成:
総合知による文化財分析の可能性

プロジェクト代表者
宮原 曉

大阪大学大学院人文学研究科・教授

最終年度 実施・研究成果報告書

プロジェクトの背景、目的と概要

今日、東・東南アジア地域においては、伝統的なものづくりの技術が消滅しつつあるだけではなく、モノや道具の使用法や製造法に関する人びとの記憶や情報が失われつつある。そうしたなかで、過去の人類がどのような道具を使用し、どのような製品を生産してきたか、またどのように道具や製品を使用しなくなり、廃棄してきたかを知るためには、最先端の科学的な分析技術なども用いながら、「モノ」そのものや、その生産、流通、消費をとりまいているコンテクストについて、改めて考え直す必要がある。

これまで歴史学や人類学では、「モノ」やその生産、流通、消費を、局所的なコンテクストに即して解釈することが多かった。そうしたなか、コンテクストを地理的に拡張し、「モノ」の生産、流通、消費を地球規模でとらえようとするグローバルヒストリーの視点に加え、認識論的なコンテクストの外側にある「モノ」と人との存在論的な関係を問い直すことが求められるようになってきた。

このような問い直しの過程で、本プロジェクトが注目したのがイメージング分光分析である。イメージング分光分析は、視覚や触覚について、多くの人にとって識別できないレベルまで分析することのできる技術である。この分析手法を用いれば、過去に地球上で生産され、流通し、消費された貴重な文化財としての生活や生産の道具や工芸品、工業品のうちのすべてではないにしても、かなりの部分を破壊することなく、客観的な指標を用いて同定し、比較することが可能となる。

しかし、イメージング分光分析の利点はこれだけにとどまらない。人間の目に光として感じられる波長範囲は360-400nmから760-830nmとされ幅を持っている。地球上の有機体は、たとえが蝙蝠や蛇は830nmを越えた波長を感知することができ、昆虫や鳥は360nm以下の波長を感知することができる。地球上に存在する物質は人工物も含めて、多様な見え方をしており、その見え方に即して有機体は行動をしたり、反応したりしているのである。イメージング分光分析を用いて「モノ」を見ることは「モノ」そのものや、その生産、流通、消費をとりまいているコンテクストを、人にとって意味あるコンテクストから、他の有機体にとって意味あるコンテクストに開放することを意味している。

このことは、具体的な分析史料やサンプルを開放されたコンテクストにおいて把握するということに加えて、アナロジカルな意味も大きい。イメージング分光分析が対象とできるのは、人の感覚という点で言えば、視覚と触覚に関わる部分であり、聴覚や嗅覚については埒外である。また質量数の高い元素の分析に向くが、有機物の分析に向かないなどの特性もある。万能というわけにはいかないが、それでもイメージング分光分析が暗示するように、ある人の五感では感知できないが、他の人や有機体には感知できるものがあるという前提に立つことは、人とモノと関わり合い方を再考するための有効な戦略となり得る。そうした観点と分析技術によって、「モノ」そのものや、その生産、流通、消費を地球規模でとらえ、東・東南アジア地域の生存基盤の変容に関する研究に新たなダイメンションを加えようというのが本プロジェクトの狙いである。

最終年度の実績

人とモノとの関わり合い方に関して、イメージング分光分析がアナロジーとして持つ意味を踏まえつつ、東・東南アジアにおける「モノ」そのものや、その生産、流通、消費を地球規模でとらえため、2024年度は、セブ島で出土した陶磁器の非破壊分析を行うとともに、九谷焼や浮世絵を試料とするイメージング分光分析を行なった。セブ島での調査は、磁器や塗料の流通と消費を明らかにするための分析であり、九谷焼と浮世絵の分析は、釉薬や顔料の生産や流通、消費を地球規模で把握し、比較するための基準となる「教師データ」の収集を目的としたものである。

  1. フィリピン・セブ島における文化財分析
    セブ島において中国や日本から輸入されたと考えられている磁器や、教会の天井、壁面装飾、収蔵絵画の分光データを収集した。日本国内の肥前や景徳鎮と比較することで、客観的な数値に基づく産地特定の可能性が開かれるとともに、これまで印象的な判断に基づいていた肥前と景徳鎮の色味や風合いの違いについても、分光学的な裏付けを得る可能性が出てきた。また教会の天井、壁面装飾、収蔵絵画については、現時点では予備的な検討を行なったに過ぎないが、文献資料とつき合わせることで、天井、壁面装飾、収蔵絵画において特定の色が選択される条件に関する分析や、東・東南アジアの塗料や絵の具の流通に関して新たな知見が得られる可能性が確認できた。
    a)
    輸入肥前磁器(フィリピン国立博物館セブ分館)
    b)
    輸入肥前磁器(ボルホオン教会)
    c)
    天井及び壁面装飾(ボルホオン教会)
    d)
    収蔵絵画(アルガオ教会)
    e)
    輸入肥前磁器及び景徳鎮など中国磁器(Museo Parian de Sugbo)
    これらの分析に加え、新たに文字の描かれた磁器のサンプルについても一次的なデータを収集した。
  2. 九谷焼の断面分析
    石川県工業試験場九谷焼技術センターとの共同研究において、センターから提供された上絵が剥離した九谷焼サンプルの釉薬の状態を調査するために、OCT (Optical Coherence Tomography: 光干渉断層撮影)法による陶磁器表面の分析を行った。OCTは物体内部の構造を非破壊で見る技術であり、文化財の分析への応用が期待されている。
  3. 浮世絵に使用された顔料の調査
    イメージング分光技術を利用し、浮世絵の染料分析を行った。染料の基本分析データと比較を行い、浮世絵に使用されている染料について考察を行った。
  4. Heritage Regime及び文化の所有権の文化研究
    昨年度、本プロジェクトを進める過程で、本プロジェクトの先にHeritage Regime及び文化の所有権に関する文化研究の沃野が広がっていることが知覚できるようになってきた。本年度は、昨年度の成果を踏まえ、文化の所有権について東南アジアの事例研究を行うとともに、水中文化遺産としての第二次世界大戦期の旧日本海軍の喪失艦艇についての研究を行い、下記の研究報告を行なった。
    • Miyahara, Gyo “Who Owns Culture? On Cultural Ownership in Southeast Asia.” Enabling the future of Asian Studies: New Perspectives from Taiwan, Japan and the Region. CSEAS NCCU, Taiwan, Nov. 12, 2024.
    • Miyahara, Gyo “Japanese War Shipwrecks as Underwater Cultural Heritage in South China Sea and Philippine Sea.” Japan-Taiwan Relations Seminar. Osaka Gakuin University, Japan, Dec. 6. 2024.
  5. 対馬調査
    2024年9月と2025年2月に対馬市峰町歴史民俗資料館を訪問し、木坂海人神社所蔵などの文化財を熟覧した。とりわけ佐賀小姓島遺跡の石棺から発見されたガラス玉の保存状態がよく、分光分析に馴染むことから、今後、詳しい調査を実施することとした。
  6. 井上耕一コレクションの調査
    2025年2月に故・井上耕一氏が東南アジアで収集した漆器類について、南山大学人類学博物館とともに熟覧し、分光分析の可能性を探った。
  7. 学問への扉
    本プロジェクトに関わるテーマについて、以下の授業を行った。(敬称略)
    • 古代水銀朱の分析――旧練兵場遺跡(香川県)の発掘調査を通して
      森下英治 金刀比羅宮 学芸課
    • 元素分析および同位体比分析から見た古代ガラスの産地と交易
      田村朋美 奈良文化財研究所都城発掘調査部考古第一研究室(埋蔵文化財センター兼任)
    • 海を渡った民具
      高木泰伸 大阪大学
    • 民具の失われた機能や用途を工学的に解析する
      桃井宏和 元興寺文化財研究所
    • 美術作品の画材と科学
      高田嘉宏 大阪大学
    • 分光について
      清水俊彦 大阪大学
    • 文化財と分光分析
      清水俊彦 大阪大学
    • 陶磁器のある暮らし−フィリピン諸島の場合
      Jose Bersales 大阪大学
    • 戦間期の1930年代論と大阪綿業、大大阪の時代
      秋田茂 大阪大学
    • 考古学からみる古代の建築-瓦と屋根を中心に
      岩戸晶子 大阪大学
  8. アジア架け橋プロジェクト
    本プロジェクトを通して構築した「東アジア世界における「モノ的情報」研究拠点」を基盤に、エスノグラフィックなフィールドワークと自然科学と人文学の総合によってアジア太平洋地域を対象とする地域研究のさまざまな学術的課題に取り組む方法を学ぶ全学的な教育プログラムを立案し、試行を開始した。またあわせて、文理の枠を越えたグローバルリーダーを育成するためのクラウドファンディングを成立させ、プログラムにおいて学生が企画した研究計画のうち優秀な企画に対して助成を行い、次年度以降、フィールドワークと分光学的分析を組み合わせたプロジェクトを実施する枠組みを整備した。このプロジェクトがカバーする社会課題は、アジア太平洋の環境や社会、文化などに関する社会課題である。文系学生と理系学生がプロジェクトの立案段階から協働し、人類学のフィールドワークと、イメージング分光分析を中心とする科学的な分析手法を相互に学び合うことで、次世代の研究者、実務家の育成をめざしている。

研究期間全体における研究成果の概要

本プロジェクトでは、意味論的な次元と技術論的な次元の融合によって、新たな物質文化研究の地平を見出すことをめざした。

(分析対象)

プロジェクトの第1段階では、どのような物質(もの)に着目することで、最先端の分析技術によって新たな「モノ的情報」を抽出し得るかという点について、特に日本列島と東アジア、東南アジアとの間で流通、あるいは製作技術の移転がみられた道具や工芸品を対象に検討した。

  1. 安平壺の製造・流通・消費
    台湾・台南において現地調査を実施し、安平壺の製造・流通・消費に関して、特に福建省から台湾にコンテナーとして輸送されてきて以降の二次利用、二次消費に未だ十分に解明されていない研究課題が存在していることが判明した。二次利用、二次消費では、祖先祭祀に関係する利用などもあり、無地の安平壺に彩色や文字が描かれることがあり、経年劣化で薄れた図像をイメージング分光分析で再現可能であることも明らかになった。
  2. 大工道具などの分析
    土佐などの国内の産地と、台湾を含め内外の消費地の大工道具を分析することで、明治期以降の大工道具、および生産技術の流通について、本年度は、四国地方及び台湾での現地調査により、周防大島に関連する民具がどう使われなくなり、とって置かれ、捨てられ(そうになっ)たのかを、人やモノの移動や、その背後にある社会関係と関連づけながらたどった。従来の民具学のコンテクストでは、周防大島を構成する下記に列挙する地区がそれぞれ道具収集と保存の単位とされてきた。しかし、道具の複合的な意味は、そうした隣接性のコンテクストに加えて、類似性のコンテクストにおいても評価されなければならない。この点に関して、周防大島を起点に、四国、九州、本州、台湾、朝鮮半島、満洲の間で道具と技術、意匠に関する相互作用が生じていたのではないかとの仮説が得られた。
  3. フィリピン・セブ島における文化財分析
    セブ島において中国や日本から輸入されたと考えられている磁器や、教会の天井、壁面装飾、収蔵絵画の分光データを収集した。日本国内の肥前や景徳鎮と比較することで、客観的な数値に基づく産地特定の可能性が開かれるとともに、これまで印象的な判断に基づいていた肥前と景徳鎮の色味や風合いの違いについても、分光学的な裏付けを得る可能性が出てきた。また教会の天井、壁面装飾、収蔵絵画については、現時点では予備的な検討を行なったに過ぎないが、文献資料とつき合わせることで、天井、壁面装飾、収蔵絵画において特定の色が選択される条件に関する分析や、東・東南アジアの塗料や絵の具の流通に関して新たな知見が得られる可能性が確認できた。
    a)
    輸入肥前磁器(フィリピン国立博物館セブ分館)
    b)
    輸入肥前磁器(ボルホオン教会)
    c)
    天井及び壁面装飾(ボルホオン教会)
    d)
    収蔵絵画(アルガオ教会)
    e)
    輸入肥前磁器及び景徳鎮など中国磁器(Museo Parian de Sugbo)
    これらの分析に加え、新たに文字の描かれた磁器のサンプルについても一次的なデータを収集した。
  4. 九谷焼の断面分析
    石川県工業試験場九谷焼技術センターとの共同研究において、センターから提供された上絵が剥離した九谷焼サンプルの釉薬の状態を調査するために、OCT (Optical Coherence Tomography: 光干渉断層撮影)法による陶磁器表面の分析を行った。OCTは物体内部の構造を非破壊で見る技術であり、文化財の分析への応用が期待されている。
  5. 浮世絵に使用された顔料の調査
    イメージング分光技術を利用し、浮世絵の染料分析を行った。染料の基本分析データと比較を行い、浮世絵に使用されている染料について考察を行った。
  6. ガラス玉
    対馬・佐賀小姓島遺跡の石棺から発見されたガラス玉を熟覧し、分光分析に馴染むことを確認した。
  7. 籃胎・馬毛胎漆器
    井上耕一氏コレクション(現・南山大学人類学博物館所蔵)のキンマ入れや托鉢などのビルマ産籃胎・馬毛胎漆器を熟覧し、OCT分析に馴染むことを確認した。
  8. 産業遺産
    陶磁器顔料・釉薬分析の可能性を探る過程で、瀬戸や常滑、砥部、九谷などの国内主要産地、及び鶯歌・新竹などの台湾での陶磁器生産地において、衛生陶器、碍子、ガラスなどの産業用の陶磁器やガラス製品の生産技術に関わる技術交流に関する新たな研究課題が見えてきた。これらの産業用陶磁器、ガラス素材は、東アジアの近代化はもとより、今日の半導体産業の礎ともなるものであり、日本と台湾、朝鮮半島、満洲などにおける製造、流通、消費を調査することで東アジア近代史に関する新たな知見が得られる可能性がある。
(問題系の整理)

上記の検討に即して、モノ的情報に関する問題系を整理すると次のようになる。

  1. 産地の特定と流通経路
    伝世品はもちろんのこと、各地で発掘された道具や工芸品の製作地は、ほとんどの場合、すでに特定されており、製作地の特定に新規性はないものの、流通と製作技術の移転に関しては、なお以下の研究課題が残されている。
    a)
    生産地が特定された資料の多くは、完全なかたちで残っている資料である。断片や破片、残骸は、数も多く、これまでの技術で産地の特定に至っていない。産地が特定されている道具や工芸品を教師データとして、特に発掘された断片や破片、残骸の産地を特定することは、道具や工芸品の実際の流通量を推測するうえでも、またなぜ特定の道具や工芸品が完全なかたちを止め、他の資料がそうでないのかを考えるうえでも、新たな知見を提供し得る。
    b)
    発掘された道具や工芸品の原料について、分光分析は情報を提供し得る。それによって、稀少な顔料や染料の流通経路について示唆を得ることができる。
  2. 製作技術の記録
    大工道具やキンマ入れなどの民具に関しては、伝世品、発掘品ともに、OCT分析などを他の記録手法と併用することで、いわゆる職人技とされる製作技術を含めて数値的に記録することができる。そうすることで、特定の技術が翻案されながら、地域間を移動した様子について考察する材料を得ることができる。伝承以外の方法で技術を記録することは、すでに廃れた製作技術や衰退しつつある技術を後世に残す意味でも重要であり、本プロジェクトで着目した手法をその一部とする製作技術を記録する手法の開発が必要である。
  3. 文化財と民具
    本プロジェクトを実施する過程で、いわゆる民具と文化財の区別や保存に関して、問題系が存在していることが明らかになってきた。
    文化財保護法では、文化財を「我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いもの」と定義している。一方、同法は「民俗文化財」を「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」と規定している。民俗文化財の保存のあり方を考えるうえでは、文化財の定義にある国民統合と不可分な価値観と、民俗文化財の規定に垣間見られる社会史的な価値観の間にどのような齟齬が持つ政治的含意について、政策レベルのみならず、「古いものをとっておく、あるいは廃棄する」といった人とモノとの関係性にも配慮しながら検討する必要性がある。
  4. モノの社会的意味と技術的意味
    本プロジェクトでは、対象となる資料をどのような用語で用言すべきか、常に逡巡してきた。「道具」「民具」「工芸品」「文化財」といった特定の呼称で表現されるモノは、行為主体間の社会的な相互行為のなかで、すでに社会的意味と分かち難く結びついているからである。
    人間の目に光として感じられる波長範囲は360-400nmから760-830nmとされ幅を持っている。地球上の有機体は、たとえが蝙蝠や蛇は830nmを越えた波長を感知することができ、昆虫や鳥は360nm以下の波長を感知することができる。地球上に存在する物質は人工物も含めて、多様な見え方をしており、その見え方に即して有機体は行動をしたり、反応したりする。イメージング分光分析を用いて「モノ」を見ることは「モノ」そのものや、その生産、流通、消費をとりまいているコンテクストを、人にとって意味あるコンテクストから、他の有機体にとって意味あるコンテクストに開放することを意味している。
    イメージング分光分析が暗示する、人にとって不可知の領域の存在は、人とモノと関わり合い方を再考するうえで示唆的である。
フィリピン国立博物館(セブ分館)での分析風景
ボルホオン教会の壁面装飾(透過限界波長880nm)
文字の入った磁器(360nm)。人が感知できる限界の波長。

主な発表論文

  • 宮原曉 2022「ポスト近代の総合知を求めて――文理融合による海外交流」『生産と技術』74(3)
  • 高木泰伸 2025「四国山地の山仕事道具―暮らしを支える土佐刃物」『アジア大平洋論叢』27(1): 3-14。
  • 宮原曉、岡野翔太、高木泰伸 2025 「捨てられる民具 ――高度経済成長期における四国及びその周辺を中心に」(第13回日本語教育日本研究シンポジウム論集)(掲載決定)
  • 宮原曉 2025「海を渡った陶磁器―愛知県からアメリカ、アジア、世界へ」宮原曉・岡野(葉)翔太ほか編『なごや、アジアに出会う』みぎわ

主な研究報告

大阪大学マンスリー文化サロン
  • 宮原曉「セブ島で見つかったチョコレート・カップ――イメージング分光による文化財分析を見据えて」(2022年、大阪大学箕面キャンパス)
りそな中小企業振興財団「技術懇親会」
  • 宮原曉「人びとの過去の暮らしに先端科学の光をあてる――総合知による文化財分析の新たな可能性)」(2022年、11月)
第13回日本語教育日本研究シンポジウム(香港大学専業進修学院)
  • 陸郭人傑、猿倉信彦、清水俊彦、篠原敬人、程思哲、Jose Eleazar Reynes BERSALES 「分光学的手法によるセブ島出土の有田焼陶磁器片分析 ――献上品と日用品の製法の違いについて」、2023年11月20日)
  • 宮原曉、岡野翔太、高木泰伸 「捨てられる民具 ――高度経済成長期における四国及びその周辺を中心に」、2023年11月20日)
International Workshop on “Does ASEAN Relevancy matters? A strategic appraisal of strategic survival of middle-powers in the Indo-Pacific major power competition (1st workshop)”(國立政治大学・台湾)
  • Miyahara, Gyo, Ownership of Cultural Heritage and Communal Imagination: An Anthropological Case Study from the Philippines., Dec. 11, 2023.)
日本文化財科学会第41回大会(2024年7月)
  • 大阪大学総合学術博物館所蔵の日本画作品に使用された染料・顔料のイメージング分光分析(Imaging Spectroscopy of Pigments in Japanese Paintings in the Osaka University Collection)榎本虎太郎(大阪大学大学院/レーザー研究所)、清水俊彦(同左)、筑本和子(同左)、猿倉信彦(同左)、高田嘉宏(阪大/人文学研究科/芸術学専攻)
  • フィリピンで発掘された有田焼のイメージング分光分析(Imaging Spectrograph of Kutani Ware Excavated in the Philippines)陸郭人傑(大阪)、高田嘉宏(同左)、猿倉信彦(同左)、筑本知子(同左)、宮原暁(同左)、清水俊彦(同左)、J. E. R. Bersales(サン・カルロス大学)
The 13th International Convention of Asian Scholars (Surabaya, Indonesia, July 29, 2025.)
  • Reshaping Proximity: Cultural Heritage Tourism and the Communal Imagination. Gyo Miyabara.
  • Miyahara, Gyo “Who Owns Culture? On Cultural Ownership in Southeast Asia.” Enabling the future of Asian Studies: New Perspectives from Taiwan, Japan and the Region. CSEAS NCCU, Taiwan, Nov. 12, 2024.
  • Miyahara, Gyo “Japanese War Shipwrecks as Underwater Cultural Heritage in South China Sea and Philippine Sea.” Japan-Taiwan Relations Seminar. Osaka Gakuin University, Japan, Dec. 6. 2024.
プロジェクト構成員(最終年度時点)
学内 清水 政明 大阪大学大学院人文学研究科・教授
猿倉 信彦 大阪大学レーザー科学研究所・教授
清水 俊彦 大阪大学レーザー科学研究所・准教授
筑本 知子 大阪大学レーザー科学研究所・教授
島薗 洋介 大阪大学グローバルイニシアティブ機構・講師
岡野 翔太 神戸大学大学院人文学研究科・助教
敖 夢玲 大阪大学大学院人文学研究科・招へい研究員
高木 泰伸 大阪大学大学院人文学研究科・招へい研究員
学外 野上 建紀 長崎大学多文化社会学部・教授
吉田 英樹 長崎県窯業技術センター 陶磁器科・科長
中野 雄二 波佐見町歴史文化交流館 学芸員
波佐見町教育委員会 文化財班 課長補佐
BERSALES, Jose Eleazar R. サンカルロス大学人類学科・教授(フィリピン)
栗 建安 福建省博物院・元研究員(定年退職)
JIMENEZ VERDEJO, Juan Ramon 滋賀県立大学環境科学研究科・環境建築デザイン学科・
准教授
豊島 吉博 砥部むかしのくらし館 館長
広実 敏彦 四国民具研究会 副会長
古賀 瑞枝 周防大島町立久賀歴史民俗資料館 学芸員
島の生活文化研究会 学芸担当
協力機関・
連携機関
波佐見町歴史文化交流館
砥部むかしのくらし館
周防大島町立久賀歴史民俗資料館
キーワード イメージング分光分析、モノ的情報、流通、消費、模倣、水銀