イベント

大阪大学グローバル日本学教育研究拠点主催 /
大阪大学グローバル日本学教育研究拠点拠点形成プロジェクト
「Learning from and Promoting the African Association for Japanese Studies」共催

国際シンポジウム

Globalizing Japanese Studies in the Age of the Rising Global South

  • 日時  
    2025年12月13日(土)13:30~16:45
  • 会場  
    大阪大学箕面キャンパス外国学研究講義棟1階外大記念ホール(ハイブリッド開催)
  • 参加者数  
    151名(体面参加34名)
  • 使用言語  
    第1部・第2部 日英両語(日英同時通訳あり)

本シンポジウムの基盤となっているのは、本拠点が採択・支援する「拠点形成プロジェクト」の一つ「Learning from and Promoting the African Association for Japanese Studies」です。本学のガデミ アミン准教授を代表者とするこの取り組みは、2025年度に採択され今年度が事業の初年度となります。

開催報告

宇野田尚哉(大阪大学グローバル日本学教育研究拠点・副拠点長)

「国際日本研究」や「グローバル日本学」が語られるようになって、およそ10年が経ちました。この間に、日本の日本研究と海外の日本研究との連携は、格段に強化されました。2017年に正式発足した「国際日本研究」コンソーシアムに国内25機関・海外62機関が参加するに至っている点はその端的は証左ですが、大阪大学のグローバル日本学教育研究拠点もそのような動向のなかで中核的な役割を果たしてきました。

このような連携強化は、アジア研究・日本研究の確固とした国際的学術組織がすでに存在している地域、すなわち、北米、欧州、東アジアなどに所在する諸機関との関係を中心に進められてきました。現時点では、その成果を踏まえつつ、より広い地域、すなわち、「グローバル・サウス」の日本研究機関との連携強化が、喫緊の課題となっています。「グローバル・サウス」は、政治的・経済的含意において用いられることの多い言葉ですが、本シンポジウムでは、そのような含意を踏まえつつも、近い将来に日本研究が全面的に展開されることが期待される地域、という意味で使用しました。今回、具体的には、アフリカ、中東、ラテンアメリカの、中核的日本研究組織・機関から登壇者をお招きし、それぞれの地域・それぞれの国における日本研究の関心の所在や将来の展望についてお話しいただきました。これを通して、それぞれの背景や特徴を理解したうえで連携するきっかけを、大阪の地において創り出すことを目指しました。

ところで、「グローバル・サウス」においては、日本においてとは反対に、人口が急速に増加しつつあります。少し長い目で見れば、日本語・日本文化の学習者、そして日本研究に従事する研究者が増加する最も大きなポテンシャルは、ここにあるといってよいでしょう。そのようなポテンシャルを秘めた人びとの知的関心において、「日本」が後景に退いてしまうことのないようにするためには、それぞれの地域の中核的日本研究組織・機関と日本の日本研究機関が相互理解を深め連携を強化し、両者の連携のもと日本研究のプレゼンスを高めていくことが不可欠であると考えます。そして、そのような新たな連携の強化は、日本における日本研究をもより豊かなものにしてくれるはずです。

今回の国際シンポジウムでは、20~30年先を見据えつつ、各地域からお招きした登壇者の先生方とともに、「グローバル日本学」の未来を展望するような議論を展開することが出来ました。

宇野田尚哉副拠点長による趣旨説明
ガデミ アミン准教授による登壇者の紹介
アデドゥイン・アグオル教授(アフリカ日本学会会長)による講演
討論の様子